new オリジナルウエア12/26まで販売中! >

飲料メーカー / 千代反田充:活躍し続けたサッカー界から一般企業へ「いくつになっても挑戦し続ける人間でありたい」

プロフィール

千代反田 充(ちよたんだ みつる)1980年生まれ
出身地:福岡県、ポジション:DF
サッカー歴:東福岡高校⇒筑波大学⇒アビスパ福岡⇒アルビレックス新潟⇒名古屋グランパス⇒ジュビロ磐田⇒徳島ヴォルティス⇒名古屋グランパス(スクールコーチ)
現職:飲料メーカー(アサヒビール株式会社)

現在の状況について

今はどんなお仕事をされているんですか?

飲料メーカーのアサヒビール株式会社で東京を中心とした営業職を行っています。様々な業務を行っていますがメインはお客様(酒屋や飲食店等)への自社商品の提案になります。

どういった経緯でいまの仕事にたどり着いたんですか?

現役の時は引退したらサッカー以外の世界に進もうかなって考えていました。徳島ヴォルティスと契約満了したタイミングでトライアウトなどにも参加していましたが、年齢的にもそろそろかなと思い35歳で引退を決めました。
引退後どうするかいくつか選択肢がある中、ありがたくも名古屋グランパス時代の関係者からスクールコーチのお誘いをいただきました。自分に指導ができるか不安もありましたが妻とも相談し、何事もチャレンジだなと思い古巣への恩返しの意味も含めスクールコーチに就任しました。

コーチ業はいかがでしたか?
難しさもありましたが楽しく取組めていました。沢山の未来ある選手たちに少しでも何かを吸収してもらいたくて、伝え方を工夫したり、偏った考え方の指導にならないよう努めたりと毎日が新たな発見ばかりでした。

その後、サッカー以外の業界に移られたんですね?
コーチ業を経験しながらも他業界へチャレンジしたい気持ちが少しずつ膨らんでいました。父親の影響からか一般企業で働くイメージしか浮かばなかったんですよね。様々な理由がありますが、この年齢からでも一般企業へチャレンジしてみたいなって。チームや妻とも相談し転職活動を行うことを決心しました。

そのタイミングからの環境変化に怖さはありませんでしたか?
ありませんでした。これまで何度も移籍を経験したり多くの監督や環境も違う中でサッカーをやってきた経験もあってか変化に強くなっていたのだと思います。昔から新たな世界へのチャレンジを楽しめるタイプでもありました。
そんな性格もあり、転職活動をしようと決めてからはすぐに行動に移しました。転職エージェントに登録して担当の方とも面談を通して、それこそ履歴書の書き方から面接のシミュレーションなど実施していただき全てが初めての経験でした。同時に日本プロサッカー選手会のセカンドキャリアサポートなどの支援を受け、そちらでも相談をしながら転職活動を進めていました。

どういった経緯で大手企業にご入社されたのでしょうか?
多くの方のご協力と運ですかね笑。選手会のサポート機関を通してアサヒビールとコンタクトを取っていただいたのですが、年齢の関係で難しいという回答でした。ですが、こういった流れでの前例がなかったのでダメ元で構わないので面接の場だけでも設けられないかと打診していただいたところ、承諾いただけました。ただその時は一度難しいと言われていますし、次へ活かすための実戦に近い面談のトレーニングと捉えていました。
自分にとっては貴重な経験の場でもあるので事前にシミュレーションを行い本番に臨みました。トレーニングと割り切ってその場に臨んだんですが、なんと後日もう一度会ってみたいとご連絡を頂きました。もしかしたらチャンスがあるのかと思い、二度目の面談にいったら、一度目とは別の方が参加されていて。面談終了後にちょっと待っててって言われ、なんとその場で内定をいただきました。
本当に信じられませんでしたが、偶然が重なりサラリーマンとして現職のアサヒビールで働きだすことができました。

サラリーマン生活はいかがですか?

それは想像されたままだと思います笑。最初はやっぱり苦戦しましたね。名刺の渡し方、コピーの取り方、メールの送り方、社会人としての基本で覚えるべきことが沢山ありました。年齢は関係なく自分が新人な事はわかっていましたので、とにかく勉強の毎日でした。
多くの方のご協力があり社会人生活を始められたので、とくにかく一人前になるまでコツコツと努力しました。あとはサッカー界から一般企業へのルートを作らないとって気持ちもありましたの精一杯頑張り続けました。
今では一人で営業もできるようになり現在6年目ですが評価いただき課長まで昇進することができました。

就職にあたり何か準備はされましたか?

そうですね。新しい世界へのチャレンジ精神はある方で、失敗したらとか年齢的なプライドとかは一切気にしない気概みたいなものは持っていました。ただ、事前準備なくして成功はありませんので一般企業へチャレンジしてみようと決めてからは、学生時代の友人にアドバイスを求めたり、それこそ親戚からもアドバイスをもらったりもしました。
どんな企業でもいいわけでもないので、自己分析みたいなことも入念にしました。自分がどういう仕事をやっていきたいのか?将来どうなりたいのか?家族とどう過ごしていきたいか?などなど。誰だって自分がどうしていきたいかっていう気持ちの把握と事前準備さえできればチャレンジの入り口には立てると考えています。

サッカーキャリアやサッカー感について

サッカーキャリアを教えていただけますか?

小学生の時にサッカーを始めて中学まで地元のチームでプレーしていました。その後、全国的にも強豪だった東福岡高校が同県にあったのと、進学校でもあったので両方チャレンジできると考え進学しました。入学すると自分がサッカーに没頭したっていうのもありましたがほとんどサッカーに時間を費やすことになりました笑。2年生頃からコンスタントにレギュラーになり、メンバーにも恵まれ全国優勝なども経験できました。3年時にはJクラブからもお誘いを頂きましたが、両親との相談もあり、プロを見据えたうえで筑波大学への進学を選択しました。
4年間結果にこだわり関東大学サッカーリーグでの優勝や、大学選抜なども選出いただきました。その後、2003年に地元のアビスパ福岡に入団し、2007年からアルビレックス新潟、2010年から名古屋グランパス、2012年ジュビロ磐田、2013年から徳島ヴォルティスでプレーし2014年シーズン終了時に引退をしました。

まだサッカーをやれると思いませんでしたか?

まだチームを探してプレーしようかとも考えてもいました。カテゴリーを下げたり、海外で探したり。ですが自分ルールで一定のレベルでのチームでプレー出来なくなったら引退しようと決めてもいたので。
サッカー選手としての自分に未練が無かったわけではありませんが、その頃には家族もいたのと、次の道へ進むタイミングかなって考え引退を選択しました。余談ですが、今でもあの時に別の選択をしたらなーとか、違ったプレーしてたらなーとか思い返すことはありますよ笑。やっぱりサッカーが好きですから、もっと長く活躍し続けたかったというのが本音です。

よりよいセカンドキャリア準備のために

サッカー界へ戻る選択肢はありますか?

いいえ、現在はありません。まだまだ社会人として一人前とは思っていませんので目の前の仕事に全力で取り組みたいと思います。
もちろんなんらかの形で恩返しじゃないですけどサッカー界に貢献したいなって考えています。まずは自分が現職で活躍することで元サッカー選手の社会人としての価値が上げられるんじゃないかなって思いもあります。

将来のキャリアパスはありますか?

現職の会社が社会人としての自分を作ってくれたっていうのもありますし、楽しく仕事が出来ているので今のところ定年まで頑張りたいと思っています。あとは家族と楽しい生活を送っていけたらなって考えています。

現在サッカーを頑張っている方々へアドバイスをお願いします

たまに現役選手にセカンドキャリアについて話す機会があるんですが、色々聞いても実際に行動に移すことやサッカー以外に気持ちを向けるのは難しいと思います。ですから、まずはサッカー以外の何かに興味を持ってみる、情報だけでもいいので取ってみることをお薦めしています。
SNSなんかで自分から何か情報を発信するでもいいし、母校に顔を出すでもいいと思います。何か行動を起こすことで人との繋がりを生んだり新たな発見がありますので。
自分もそうでしたがサッカーをやりながら違う世界へ目を向けるのって難しいんですよね。競争を勝ち抜いて活躍し続けるって大変な事だし、活躍したければ全ての時間をそのために費やすべきですよね。ただリフレッシュを兼ねてでもいいので違う業界の方と話したり、アンテナを張るだけでもいいんです。そうやって自分の趣味や選択の幅を広げておいたり、人脈を作っておくだけでも将来の選択の幅が違ってくると思いますので。
サッカーを通して身につけられる上達への執着や、チャレンジする気持ちなどがあれば次の世界の心配はそれほどしなくてもいいと考えています。とにかくサッカーをやれている環境や周りの方々に感謝を忘れず、今は目の前のサッカーだけに専念してもらいたいですね。

(取材協力・牛山雅之 / 豊島裕介)