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スーツ事業運営:夢を叶えるために重要な「自己肯定感」イタリア生活で得たものとは?

プロフィール

石川 魁我(いしかわ かいが)1997年生まれ
出身地:大阪府、ポジション:FW
サッカー歴:FCティアモ枚方ジュニアユース ⇒ 興國学校 ⇒ <フットサル> FC BAMBi ⇒ カミツレ枚方 ⇒ Real Fiumicino(イタリア)
現職:スーツ事業

現在の状況について

今はどんなお仕事をされているんですか?

大阪を拠点にオーダーメイドスーツ事業の運営を行っています。自己表現のお力添えができるようお客様一人ひとりにあったスーツのご提案を差し上げています。

ー 始められるきっかけがあったんですか?
はい。大学在学中にフットサル選手としてイタリアへ渡りました。異国での生活の中、イタリア人の自己肯定感の高さに驚かされました。日本人とは全く別の世界で驚愕でしたね。日本人特有の謙虚さも良い国民性だと思いますが、イタリア人の自分を愛する姿勢は目を見張るものがありました。
自己表現を行う中で、自然と普段着のお洒落として自分に合ったスーツを仕立てて着ることが日常にありました。外見を磨くことでも自己肯定感に繋がるんだなって。そして自分の叶えたい目標に向かって自信をもって進む。それらが人生を楽しむためのベースとなっているんですよね。
イタリアは日本の約3分の1の自殺死亡率とも言われています。この自己肯定感の高さはこういった数値にも表れていると思います。
こんなスタイルを日本に持ち込めたら、きっと多くの方が人生を彩ることができて、自分を愛する楽しい人生を送れるんじゃないかって考えています。そのために何かできたらなって。

現職までの経緯

ー いつごろ帰国されたんですか?
大学3年生の時にイタリアへ渡りました。実績を積み上げてフットサル選手としてステップアップしていけたらなって考えていました。イタリア生活が始まり選手としてや生活にも慣れてきた頃にコロナでロックダウンとなってしまいました。練習がなくなり、もちろん給料も出ませんでした。しばらく様子を見ながら自宅でトレーニングなどを続けていましたが、なかなか元通りの生活には戻れそうなことや目の前の生活もあり帰国する決断をしました。

ー イタリアのコロナ過での生活はいかがでしたか?
生活に最低限必要なスーパーや薬局などのお店へ行く以外は外出禁止で、違反すると罰金や懲役など厳戒態勢がしかれていました。また外へ出るとアジア人ということで差別を受けることもしばしばありました。国籍などで差別を受けることがこれほど精神的に大変なことなのかって実感しましたね。実体験だからこそ差別はあってはならないと強く思いました。

ー 帰国して大学に復帰されたんですね?
はい。帰国して大学に復帰し、すぐにインターンとして株式会社NewSPO.(現所属企業)へ入りました。その中で、社長と「将来どういうことをやりたいか」の話しをする機会がありました。イタリアでの経験を通して自分の中で持っていた思いや、スーツ事業の話をしたところ「やってみたら」と賛同いただき事業をスタートすることが出来ました。
大学卒業後もこのスーツ事業を伸ばしていきたい考えていたので、卒業してそのままNewSPO.へ入社し、現在で3年目となります。入社直後は様々な業務を経験するために動画の編集や、各種イベントの推進などを行っていました。ある程度慣れてきたころで再度スーツ事業に携わり2年目となります。

ー 株式会社NewSPO.のインターンシップへ参加されたきっかけは?
最初の関りはフットサル選手としてNewSPO.にマネジメントをして頂きました。帰国した際にフットサル選手を続けようかとも考えていましたが、ビジネスの世界にも興味があったのでインターン生として働かせていただくことになりました。

ー Fリーグ入団は目指さなかったんですか?
はい。と言うのもイタリアでの経験が大きく影響しています。イタリアはカルチョの国と言われ、サッカーやフットサルがとても盛んです。私がプレーしたリーグはセリエC1(4部相当)でしたがそれでもホームサポーターが200人以上は入ります。地域に根付いているんですよね。公式戦のある週末はお店がどこも閉まっていて、スポーツしたり、観たり家族でゆっくり過ごす文化なんですよね。そんな環境ってすごくいいなって。日本でFリーガーを目指すと言うよりは、より地域に根付いている地域リーグで活動したいという想いもあり、現在も地域リーグでプレーを続けています。

サッカーキャリアを教えていただけますか?

小学生の頃からサッカーを始め高校年代では地元、大阪の興国高校へ進学しました。200名を超える部員の中、限られた枠のトップチームへ一度もあがることができず3年間を過ごしました。自分の事は客観的に見れている方だと思います。通用するプレー、しないプレーなど冷静に自己分析はできていました。この先の努力でJリーガーに成れるところまで自分を高めることができるのか?など。その後、大学へ進学しましたがサッカー部へは入部しませんでした。

ー その後、フットサルへ転向されたんですか?
高校3年生までサッカーだけをやってきたので、何か違う世界の経験ができたらなって考えていました。ですが、これまで大好きで生活の中心に置いてきたサッカーとは大きく違った事へ情熱を注ぐことがこれほど難しいものなのかと痛感させられました。そこで小学生の時にお世話になったチームでジュニア世代のコーチを始めました。同時にオーナーがフットサルチームも運営お声がけいただき競技フットサルを始めたのがきっかけです。

ー ご自身はフットサル向きのプレイヤーですか?
そうとも言えませんね笑。サッカーでも場面により得意なプレーもありますから。コートサイズやルールなど違いますが根本は一緒だと思います。技術をどう活かすかの発想の転換や、慣れなどが重要だと思います。

よりよいセカンドキャリア準備のために

サッカーで身につけたことはありますか?

まずはコミュニケーション力。もう一つは何かやりたいと考えた際に、すぐに舵をきる判断力ですね。これまで社会人になりユニフォーム制作やイベントなどの業務を経験してきました。例えばユニフォームオーダーを受ける際はお客様のニーズをコミュニケーションの中から汲み取るため、適切な質問を投げかけ相手の考えていることを把握する必要があります。また、現職のオーダースーツ事業でもお客様との対話を通して、相手のことを知るために可能な限りニーズや背景などを引き出せるような質問をします。また自分のことを知っていただく様な会話ができるよう努めています。

ー それはなぜですか?
スーツ事業もライバルが多いですし、「オーダースーツは欲しいけど、安いにこしたことはない」と私自身も思っています。どこで付加価値をつけるかというと、スーツの質はもちろんですが、信頼していただいて「石川のところでスーツを仕立てたい」と思っていただけるよう接していければと考えています。

今後のキャリアプランはありますか?

目の前の数年はスーツ事業に注力したいと考えています。ですが、この事業の目的は「外見を磨くことで自己肯定感を上げ、自己実現力を上げる」です。外見を磨くことは大切だと考えていますので服だけでなく美容関係の仕事へも広げていけたらなって思っています。
あとは人が集まる場所作りにも興味があります。学生時代の目標が「自分のお店を持つ」でした。これまでの仕事を通して企画力などは養えたかなと考えていますので、それらを実際に活かせる場所を構えて、仲間が集まれる場所を作っていければ嬉しいですね。

現在サッカーを頑張っている方々へアドバイスをお願いします

選択肢を多く持つためにも色んな世界の方に会うことが大切だと思います。サッカーの世界にいると、世の中にどういった職業があるかの情報が限定されてしまいます。警察やスーパーなど普段生活していて身近に感じることであれば何となくイメージがつきますよね。ですが普段接さない世界の情報を持つには多くの方と話し、情報を得て、その中から自分が熱中できることを見つけて、自身の可能性を広げていってもらいたなって。
サッカーをやってきた実績があればプロ・アマ問わず話をしてみたいって方は多いと思います。話しのきっかけが作りやすいとも思いますし。色んな会話を通して知識が広がったり、将来その方が自分の仕事の顧客やパートナーになる可能性もありますから。遠慮してたらもったいないです。サッカーを通して培った人間力・行動力などで積極的に行動していけたらいいですね。

【石川さんの現職のご紹介

株式会社NewSPO.は、アスリートが求めるバックアップ体制を整えます。
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