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スポーツ関連起業家:松森亮「自由度の高いサッカーから身に着けた判断力、順応性はどの世界でも通用する」

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プロフィール

松森亮(まつもりあきら)1977年生まれ
出身:千葉県、ポジション:DF
サッカー歴:市立船橋⇒ジュビロ磐田
現在:スポーツ関連の事業開発、アドバイザー

現在の状況について

今はどんなお仕事をされているんですか?

ハイアルチ吉祥寺スタジオ(日本初の高地トレーニングスタジオ)の広報・運営を行っています。その他サッカーチームのアドバイザーやサッカー施設のブランドコンサルティング、パーソナルトレーニングやアパレルなどサッカー(スポーツ)に関わる事は色々とやっています。

どういった経緯でいまの仕事にたどり着いたんですか?

高卒でジュビロ磐田に選手として入団しました。引退後はスタッフとして15年在籍しました。その後、有名アパレルブランドで一度働きましたが再びサッカーのお仕事の話をいただき、女子サッカーチームのGMとして数年働きました。そして今に至る感じですかね。
ハイアルチについては高校(市船時代)の陸上部の友人が高地環境でのトレーニングを開発したのを知り、話を聞いてみたらあらゆる面でとても共感して。とても魅力があったのでたくさんの方に広めたいと思い始めました。

現職のやりがいはどういったところですか?

お客様の目的はそれぞれなんですよね。アスリートとしてレベルアップしたいや、普段の生活の中でトレーニングが不足しているので効率的にトレーニングしたいとか。それぞれの目標に対する結果に少しでも近づけるよう個人個人にあった支援ができれば最高ですね。
あとはハイアルチ以外の仕事も色々やってます。これが重要なんですよね。というのも、”ひとつ”に絞るのって本当にもったいないと思ってて。パーソナルトレーニングや女子サッカーチームの運営にも関わらせてっもらってますが、ひとりひとり全員違う。でも全員繋がりがあるんです。私自身その間に入りたい。

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サッカーキャリアやサッカー感について

サッカーキャリアを教えていただけますか?

地元の船橋で小学生からサッカーを始めました。中学までは市の選抜に入れるかどうかってレベルでした。自分の可能性を信じて市立船橋に進学しました。最初は上手い選手がいっぱいいて本当にびっくりしました。3年間やってけんのかなって。
なんとか食らいつきながら2年生の春ですかね、新人戦があって。DFだったんですが高さはあったのでぎりぎりベンチ入りできました。でも出番はないだろうなと思いながら。そしたらたまたま先輩がケガで自分に出番が回ってきて。チームメートのレベルが高いこともあったと思いますが失点もなくスムーズにプレーできたんですよね。その後もなんとかそのままスタメンで使ってもらえてて。同じ年の冬にある選手権で全国優勝したんですよ。あの1年は人生で一番のターニングポイントだったと思います。9か月でぎりぎりベンチ入りから全国優勝ですからね。自信になりましたね。こんなことあるんだって。地道に頑張ってきてよかったって実感しました。その後、世代別の代表にも選ばれて。

その後、ジュビロ磐田に入団されたんですね

はい。複数チームからオファーをいただきましたが、ジュビロ磐田を選びました。当時のメンバーがすごかったので成長できる環境に進みたいというのもあって。実際にジュビロ磐田はめちゃくちゃレベルが高かった。入ってすぐ完全にサッカー感を覆されましたね。次元が違いました笑。中山雅史さんや名波浩さん、藤田俊哉さん福西崇史さん、服部年宏さんなど代表クラスの選手ばかりで。
90分のうちボールを持っている時間ってプレースタイルにもよりますが3分程度と言われていて。サッカーが上手いってボールを持っていない時のポジショニングや考え方なんだなと教えられましたね。自然と叩き込まれました。毎日が衝撃でした。DFだったんで特に得点に繋がるボールの奪い方は言われましたね。服部年宏さん(元日本代表)には「そこでボール獲るな」ってよく怒られました。最初は理解できませんでした。目の前にボールを奪うチャンスがあるのに我慢するんですよ。やってるうちにわかるようになってきましたが。当時のメンバーは次の次まで展開をイメージしながらプレーできる選手ばかりでしたね。

得意なプレーは?

空中戦ですかね。チームの戦術理解が最も大事だと思いますが、それは出来る前提でスタメンを勝ち取るためには目に見えるストロングポイントを持つ必要があると考えています。とにかくヘディングは練習しましたね。高校生の時は居残りでずっとヘディングしてました。

引退を決意したのはいつですか?

18歳でジュビロ磐田に入り、2年間で戦力外通告を受けました。まだやれると思っていたので他のJ1チームのテストも受けましたが。テスト先でも私の他にもチームを探しに来ている選手がいました。それが代表クラスや家族をもって覚悟をもって人生かけている選手たちと1,2枠を争う。この状況がこの先何年も続くかと思うと大変だなと思っちゃいました。少し自分のちからにも限界を感じていたのかもしれません。J1でみつからなかったら引退かなと考えていました。

いつ頃から引退を意識し始めましたか?その時の気持ちは?

解雇通告を受けた時です。自分の実力が足りなかったので仕方がないですよね、そのあたりは冷静に自分をみれていたと思います。

サッカー選手としてのキャリア以外に気持ちを向けたきっかけはありますか?

少しレベルを落としてJ2やJFLなどで選手を続ける選択肢もありましたが、その道は選びませんでした。トップレベルでやれなかったら選手はやめようと決めていたので。でもサッカーは好きだし、もっというとジュビロ磐田が大好きだったのでなんとかチームにのこれないかなと考えました。で、どうやってチームに残れるか考えた時に、引退後、指導者を目指してチームに残る方もいましたが、枠が限られていて。ですが、プロ経験を持ちながらチーム運営側にまわってる人がいなかったのでチャンスかなと思いました。絶対にもどってくると自分の中で勝手ながら考えていました。

数年後、実際にジュビロ磐田に戻ってくることになりましたがどういった経緯があったんですか?

引退後、社会経験もなかったので、まずはコンピューターのスキルと社会経験を身に着けたあとに必ず戻ってこようと考えました。まず専門学校へ行ってコンピューターを勉強して、その後、東京の企業に就職してサッカー選手の専用サイトの運営の仕事をしていました。その縁もあって、違う形ですがもう一度ジュビロ磐田と一緒に仕事できる機会があって。チーム事情あるので簡単に「はい、スタッフで戻って」とはなりませんでしたが、少しづつ仕事ぶりを認めてもらい、状況が変わったタイミングでスタッフとして戻れることができました。

サッカーを通して身に着けたことが仕事でも活きていると思うことはありますか?

あります!やっぱり結果が全てということですね。そのために努力も必要ですが、求めている結果が決まっていればそれに向けて努力をする。何をすればよい結果に近づけるか、そのためにどんなトレーニングが必要か考えて行動する力は身についたと自負しています。
結果を出したい時期はいつか。それらに向けて自分で考えて努力をしていく。プロセスも大切ですが、プロの世界ではやっぱり結果がすべてですね。それらはビジネスの世界も一緒だと思います。

現職や社会にでるにあたり引退前にやっておけばよかったと思うことはありますか?

ありません。

どうしてそう思います?

サッカーって本当に自由なスポーツだと思うんですよね。逆にいうと正解がない分、自由度も高いし、結果・責任も求められる。来たボールをどこにけってもいいし、ポジションもあってないようなもの。そんなスポーツ(サッカー)に時間や熱意を投入してきたので順応性とかいろんな能力を鍛えてこれたと思うんですよね。これまでの経験はどんな世界でも通用すると考えているので。

今考える将来の夢はありますか?

ある程度は流れに任せようと考えています。今とまったく同じ状況って先にはないと思っています。その時その時を大事にしたいし、何が起こる分からない未来にわくわくしています。ただそういう読めない未来を待つんじゃなくて、何か起きた時のために常に準備をしておく。例えば、自分なんかは質を意識したSNS投稿を毎日やっています。見てくれている方はいますし、新たな出会いも作ってくれますし。時間は有限なので、やり方は間違っていてもいい、正解もないのでとにかく意思を持って、行動することが大事!生まれ持ったものだけで成功する人っていませんから。ただ行動することを当たり前にしていけば、苦にならないんですよね。例えばモデルさんってスタイル維持に何かやってるんですか?って聞いても何もやってませんって言いますよね。あれってモデルさんにとっては当たり前の事と捉えてルーティン化しているだけで、ある人にとっては苦になるレベルで。高いレベルを当たり前と捉えられる意識・気持ちがあるからモデルになれてと思うんですよね。そこの考え方のベースを上げていくことは重要だと思います。

<最後に>よりよいセカンドキャリア準備のために

現在サッカーを頑張っている方々へアドバイスをお願いします

ジュビロ磐田勤務時代に名波浩さんが小学校での講演で話していた内容がすごく胸に残っています。
「左利きの人いる〜」と聞いて。その子たちに「無理に右足も使わなきゃって思わなくていいよ」って。普通、両足使えるように練習しなさいとか指導しそうじゃないですか。「そのかわり絶対に両足使ったときより良い結果を残しなよ」って。結果で示せってメッセージなんですよね。そこには自由のかわりに責任があって、それに向けて努力をするんだよってことだと自分なりに解釈しました。プロの世界で結果を残してきた名波浩さんが言うとすごい説得力がありました。ただ、人それぞれ特性があって、向き不向きがあるからその話をすべて取り込まなくていいんですよ。多くの考えや情報を知って、自分にあった考えがどれか選択する力を養いたいですよね。そこの選択力を鍛えられればどんな世界でも必ず活躍できる思います。

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