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マネジメント:卜部太郎/選手たちの留学サポートと同時に、人生において大切なことに気づける環境作り

元Jリーガー、セレッソ大阪、モンテディオ山形などで活躍された卜部太郎さんのセカンドキャリアを追いました。

プロフィール

卜部太郎(うらべたろう)1977年生まれ
出身:兵庫県、ポジション:MF
サッカー歴:セレッソ大阪ユース⇒セレッソ大阪⇒モンテディオ山形⇒ロッチデール・ローヴァーズ
現在:サッカー選手マネジメント

現在の状況(セカンドキャリア)について

今はどんなお仕事をされているんですか?

オーストラリアでサッカー留学のマネジメントと、国際交流をメインとしたサッカーツアーのコーディネートをしています。

どういった経緯でいまの仕事にたどり着いたんですか?

Jリーグのセレッソ大阪とモンテディオ山形でプレーした後、2000年からオーストラリアに移籍したんですが、こっちに来る前から、サッカーと仕事と英語の3つのことを最低でもチャレンジするつもりで来ました。時間を無駄にせず、サッカー以外の時間を使って他の事も経験したかったので、チームの紹介で幸運にも家具職人の仕事に就くことができました。仕事、自身のサッカー、サッカー指導、そして英語を10年間続け、結婚を機に現役を引退しました。その後も育成の指導と家具職人を続けながら、選手の海外留学のサポートを手がけるため、今のエイトフットボールマネジメント (8football Management) を親友の山口幹太氏と一緒に立ち上げることにしました。当時は僕らのような日本からの選手をサポートする会社が現地になかったのと、自分がここで想像していた以上に素晴らしい経験ができたので、これは必ず広めていかないと、と言う使命感で始めました。

現職のやりがいはどういったところですか?

自分が最も得意とし、尚且つ、十分に経験がある分野で楽しくできている事です。選手達が全く違うサッカー文化の中でもがきながら真剣に取り組みそして、必然的に他にも、生きていく上で大切な事に気付きながら、それに向かって努力できるようにサポートできる事です。サッカーツアーではオーストラリア人と日本人の子供たちがサッカーを通して交流し、お互いのことをリスペクトをしながらも興味を持ち、交わっていく様をサポートすることにはとてもやりがいを感じています。

セカンドキャリアのために何か行動にうつしたことはありましたか?

Jリーグ時代に試合に出れない日々が続いたことがあって、自分の将来に不安を感じ始めていました。このままではJリーグでプレーできるのも数年なんじゃないかって。もし引退になったとしても英語を話せればキャリア選択の可能性が広がると思ったんです。それから次の移籍先を探すタイミングで、日本だけではなくて英語圏まで広げてチームを探しました。日本を飛び出し、海外へ最初の一歩を踏み出したことが現在に繋がってんだと思っています。

サッカーキャリアやサッカー感について

サッカーキャリアを教えていただけますか?

兵庫県明石市出身です。小学生の時に江井ケ島イレブンでサッカーを始めました。その後、友達の誘いでセレッッソ大阪ユースに入団して、そのまま高校卒業後トップチームに昇格しました。
3年後にモンテディオ山形に移籍して、2000年にオーストラリアの2部リーグの、ロッチデールローバースに移籍しました。在籍中から引退後数年間、同クラブの育成にも携わって、2009年に現役引退しました。

得意なプレーは?

何か特別に優れていたことがなかったので、何でもそこそこできる、器用貧乏なところがありました。

サッカーにおいての1番の思い出はありますか?

サッカーでは酸いも甘いも経験してきました。特にオーストラリアに来てからのサッカーは全く日本とは違って、また新たな自分を発見することができました。日本ではどちらかと言うと監督やチームに言われたことをこなすことに精一杯で、自分の良さを出し切れなかったことがプロで成功できなかった点だと自分では感じています。しかし、こっちに来てからはそれだけでは評価にならないことに気づかされました。チームの為プラス、自分の良さを出していかないと評価されないし、他のチームメイトを見ていて、素直にそう思えました。自分も楽しまないといけないということに気づくことができました。その結果、8年越しでしたが、リーグ優勝ができたことが1番の思い出です。中学、ユースやJリーグ時代は優勝には縁がないサッカー人生だったので、ここでのリーグ優勝の経験は何ものにも代えがたいものでした。

引退を決意したのはいつですか?

2009年頃です。結婚のタイミングで決意しました。サッカー選手でいる間はずっと自分を優先してもらってきたんですが、引退して家族と一緒に過ごす時間を作りたかったので、引退しました。家族との時間は最も大切にしたいですから。

いつ頃から引退を意識し始めましたか?そして、その時の気持ちはどうでしたか?

現役時代からずっとセカンドキャリアのことは頭から離れませんでした。いずれ来るだろうセカンドキャリアに向けて動き出すのって早けりゃ早いほどいいのかなと。今思うと選手をやりながらも、サッカー以外で自分ができることに取り組み、引退の時期を見極めていたんだと思います。

いざ引退して思ったことや感じたことはありました?

ここまで常に全力で人生をかけてやってきた分、引退する時は全く後悔はありませんでした。今では新たな仕事にやりがいと使命感を持って毎日楽しくやれています。オーストラリアではサッカーのリーグがレベルや年齢ごとにありますし、芝生のグラウンドも沢山あるので、いつでも良い環境でサッカーができます。やりたい時はいつでも戻れるので、第一線は退きましたが、引退をしたという意識はあまりないかもしれないですね。

サッカー選手としてのキャリア以外に気持ちを向けたきっかけはありますか?

自分のこれまでの人生の中で、海外に行く理由やきっかけ、海外の現地でサポートをしてくれるエージェントを見つけることができなくて、苦労したことが切っ掛けです。そういった組織や仕組みがあれば、真剣にサッカーとその人生に向き合っている人たちをサポートできるとずっと考えていました。

サッカーを通して身に着けられたと思うことはありますか?

2つあります。1つ目は継続力です。結果はともかく、まず楽しく続けることがとても重要だと思います。サッカーを通して前向きに続ける力は身に着けられたかなと思います。もう一つは英語です。日本国内だけではなく、世界中で働く、住むという選択肢が持てたことは人生の大きな収穫だと感じています。

サッカーを通して身に着けたことが仕事でも活きていると思うことはありますか?

20年以上の年月をかけ、サッカーを通して2か国に住めたことによって、両国の良い文化や価値観を垣間見ることができました。サッカーの人生においての位置づけ、捉え方、スタイル、トレーニング方法、考え方や生活習慣の違いを実際に自分で経験したことは、現在のサッカー選手のマネジメントにとても活かされています。

現職や社会にでるにあたり引退前にやっておけばよかったと思うことはありますか?

強いていうなら、語学です。もっと小さい頃から語学に興味を持てればよかったなと思っています。何か興味を持つ時は必ずきっかけが必要です。例えばたくさん旅行をすること。そうすることで自分や自国を客観的に見ることができ、そして自分を見直すいい機会になります。道に迷い誰かに助けてもらったり、建物や風景、歴史をに触れたりするだけでもきっかけの第一歩となるし、いろんなことに興味が湧いてくるんだと思います。

どうしてそう思います?

英語を話せることで世界中の人とコミュニケーションが取れます。自分とは違った角度から物事を見ている人達と接することで価値観を共有できると同時に、コミュニケーション能力も磨けると思うんです。サッカーや仕事でも重要ですが、人生の豊かさはやっぱり人と人との関りが大きく占めると思います。ただ一つ言えることは、英語が話せるだけでは、十分でないと言うことです。自分の考えていることをしっかり伝えないと誰にも相手にされません。それは今でも僕は勉強中です。日本語が話せても話すことや共通の話題がなければ会話が成り立たないのと同じことです。

サッカー選手としてやっておけばよかったことはありますか?

もっとサッカー以外のスポーツ選手との交流をもっておければよかったと思っています。

それはどうしてですか?

サッカー選手にはない意見や経験があると思うんです。話しをすることでサッカーに活かせる面もありますし、セカンドキャリアに向けても参考になったんじゃないかなって。当時はサッカーだけに必死で、それ以外のスポーツ選手との接点がなくて、他のスポーツ選手の環境とかセカンドキャリアの事をどう考えているか知っておきたかったですね。セカンドキャリアについてはサッカー界からの視点しかなかったので、違った角度からも知っておきたかったと言うのもあります。スポーツ選手全般のセカンドキャリア事情を知っていれば、サッカーだけでなく、もっと選択肢が広がり、今の仕事に役に立ったかもしれないですね。

今考える将来の夢はありますか?

明確な夢は持ってないです。若かった時のように将来のことを夢見ることより、この年齢になって今の瞬間を楽しむことが大切だと感じています。家族や仕事、趣味などバランスを図りながら、身近な人に喜びや幸せを共有し、感謝をして、感謝をされるような行動を取っていけたら最高かなと思います。

<最後に>よりよいセカンドキャリア準備のために

現在サッカーを頑張っている方々へアドバイスをお願いします

まずは何かに興味を持ち、行動に移すことだと思います。とにかく家から一歩踏み出してみること!旅行をし、その都市や国の風景や現地の人と会話をし、見聞を広げ、自身の常識の枠を広げることを意図的に行うことで人間力を高めることができると思います。それと同時に、他のことに惑わされず、自分自身のことをよく知ることです。自分は一体何に興味があって、何が好きで今後どこに向かって行くのかをもう一度大人になってから見直す作業は必要だと思いました。それらがあってサッカー選手としても、セカンドキャリアに向けても良いきっかけやヒントを見つけられると思うんです。とにかく興味・行動、自分自身のことをよく知ることで初めて、自分なりの答えや居場所を見つけれると思います。

【卜部さんの現職のご紹介8 Football Management

8football Management(エイトフットボールマネージメント)は、
オーストラリアへの「サッカー+語学留学」に留まらず、人間力を磨く場や機会を提供する事 ” を理念とした、
オーストラリア現地に事務所を構える会社です。

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8FOOTBALLMANAGEMENT